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ピンクの稲妻が走ったお腹で、今年もビキニを着るよ【母でも妻でも、私#12】

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妊娠でふくらむお腹についていけず、皮膚が割れて傷が入る「妊娠線」。時間が経っても消えず、透明なクレーターのように残る。母親になって一番変わったこのお腹とともに、今年も夏、薄着、ビキニ。さて、この妊娠線と、どう付き合っていきましょうか。

ピンクの稲妻が走ったお腹で、今年もビキニを着るよ【母でも妻でも、私#12】

子どもを産んで2年半が経つけれど、妊娠時に増えた3キロが戻らない。

プラス8キロで出産を迎え、5キロまではわりとするする落ちたけれど、そこからが全然動かない。いまも、プラス2~3キロを行ったり来たりしている。

ときどき言われる「お母さんの顔になったね」は、たぶんこれが原因だと思う。お母さん初期は「変化を決めつけないでよ」と反発する気持ちがあったけれど、いまはもう慣れた。勝手に優しく見えるなら、むしろありがたい。

それに、10代後半から20代は、顎がガリガリととがっていた。妊娠からこっち、その線がいくぶんやわらいだというか……ゆるんだというか。そのまるみが“お母さんの顔”を指すのなら、残念ながら間違っていない。

3キロ太ったいまのほうが、産前より健康的で、ほどよい気もする。でも、遺伝的には太るタイプだから、このへんでもう一度絞っておかないと、長期的に見てまずい。体重そのものはともかく、筋肉を増やしてヘルシーな体にしたいので、近ごろ筋トレをしています。

■一生消えない妊娠線が、無慈悲にお腹を駆け抜けた

でも、体重が数キロ増えることよりもインパクトがあったのは、お腹の変化。

私のお腹にはいまも、稲妻のような妊娠線が何本も走っている。

「妊娠線」とは、妊娠して急激に大きくなるお腹に皮膚がついていけず、真皮が裂けてしまった傷跡のこと。いわゆる「肉割れ」に近い。

裂け目からは毛細血管が透けるので、赤い稲妻とか、スイカのしましまみたいな模様に見える。ボリュームにもよるけれど、つまり、ビジュアル的にけっこうきつい。

そして、一度入ってしまった線は、もう一生取れない。

予防法は、とにかく皮膚の伸びをよくすることだけ。お腹が大きくなりはじめたら保湿クリームを塗って、皮膚をやわらかくしておく。
私は妊娠4カ月頃から毎晩お風呂上がりに、本格的に大きくなり始めた妊娠7カ月頃からは朝晩オイルを塗って、保湿を欠かさなかった。

……けれど、臨月に入ったとたん、ビキビキッと線が入ってしまった。

やるだけのことはやっていたので、どうあがいても妊娠線が入る運命だったんだと思わざるを得ない。

たしかに私のお腹は、どんな妊婦さんと比べてもだいたい大きくて、前にぐいーんと突き出ていた。ほかの部分はほとんど太らなかったから、妊娠中に増えた8キロはすべてお腹についていたわけで、そりゃヒビも入る。

臨月になると、もはや下腹は鏡を使わないと見えない。
ふと、タイツの縫い目が当たる部分の赤みに気づき、ちょっとかゆいなと思っていたら、数日後には下腹全体を妊娠線が駆け抜けていた。でも、そのときは骨盤や腰のきしみ、激しい胎動などに気を取られていたから「あ~、あんなにケアしたけどだめだったか~」と軽く流せた。

臨月のときの写真。下腹に、何本も赤く入っているのが妊娠線。最終的にはもっと濃く、もっとたくさん駆け抜けた。

■「USED」になった、私のお腹

むしろ、妊娠線が本当に気になってきたのは、お腹の大きさがだいたい戻ってから。

正確に言うと、引っ張られてたぷんとなった皮膚は戻りきっていないのだけど(たぶんこれからも戻らないけど)、シルエットがほぼ妊娠前に戻ったからこそ、稲妻が目立つ。

時間が経つにつれて赤みはずいぶん消えたものの、今度は透明のクレーターのようだ。まるまると大きなお腹のときには下腹に全体に広がっていた傷跡が、皮膚の戻りできゅっと縮められたため、いっそう存在感を増す。

なんというか、もう「AFTER」とか「USED」とか、そういうワードが脳裏をよぎるのだ。画像の「OUT OF ORDER」とはちょっと違うけれど、取り返しのつかない傷跡だなと、しみじみ思う。


つるんときれいなお腹に戻れるなら、戻りたい。でも、このお腹が嫌いなわけじゃない。

ある意味では実際に「AFTER」だし「USED」だし、最盛期より美しくはないけれど、これはこれで味がある。私の人生が、ここにもひとつ、ちゃんと刻まれた、というかんじ。いままで、お腹に人生を感じることなんてなかったんだから、その新しい感覚は悪くない。

■妊娠線が入っていても、たぷんとしていても、自分のベストを愛す

でも、夏です。水着はどうしよう? 

もう大人だし、ファッショナブルなワンピースを着たい気分もあるけれど、ビキニも好きなんです。

たぶん、いまからめちゃくちゃ頑張っても、伸びきったお腹の皮は溜まったままだし、そもそも妊娠線は絶対消えない。

努力でなんともならないものは、もう、清々しく受け入れよう。

妊娠線があろうと、皮が多少たぷんとしていようと、外国人みたいにばーんと出しちゃえばいい。


お腹がダメなら、背中を頑張る、とかもいいな。

今年の目標は、薄く入った腹筋のうえに妊娠線が散りばめられている、みたいな感じにすること。

そしたら、妊娠線も含めて、いまのお腹をもっと愛せる気がする。

お腹に刻まれている私の人生を、どう魅力的に見せようか?

……と考えてベストを尽くすのは、けっこう楽しいです。



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菅原 さくら

1987年の早生まれ。ライター/編集者/雑誌「走るひと」副編集長。 パーソナルなインタビューや対談が得意です。ライフスタイル誌や女性誌、Webメディアいろいろ、 タイアップ記事、企業PR支援、キャッチコピーなど、さまざま...

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